2015年4月6日

「イミテーション・ゲーム」感想


 「世界は天才に厳しい」と西尾維新の本に書いてあったような。そんな言葉がぴったりの「イミテーション・ゲーム」だった。コンピューターという概念すらない時代にコンピューターの基礎――「考える機械」を造るという、素人には気の遠くなるような途方も無い話だけれど、それだけチューリングの偉大さが伝わって来る。しかしその偉大な功績に反して、描かれるイギリスの暗部・・・。そう言えば「裏切りのサーカス」に出ていたマーク・ストロングがまた諜報機関の人をやっていた(MI6のスチュワート・メンジス少将)。カンバーバッチとの組み合わせも既視感というか、似合うよね。今まであまりキーラ・ナイトレイに注目したことはなかったんだけれど、本作でその魅力にやられた。もっと主演作を観よう。マシュー・グッド演じるヒュー・アレグザンダーの好敵手さもとても良かった。少年漫画のライバルのようである。そこだけ切り取ると友情と努力がもたらす勝利を描いた物語のようでもあるけれど、それだけでは終わらない。
 天才キャラのカンバーバッチにはたまにはアホな役をやってほしい。