2015年8月21日

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」感想


 MCUフェーズ2の総決算「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」。前作「アベンジャーズ」後を描くフェーズ2作品である「アイアンマン3」や「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」などの影響が強く生きているので、この2作を観た上で本作を観るとより楽しめると思う。「アイアンマン3」ではトニー・スタークが宇宙人や超人といった未知の異能者たちへのコンプレックスから、パワードスーツを作り続けるという科学技術による抵抗を試みるが、そんなトニーの心配性が本作のタイトルロールにして悪役である人工知能ウルトロンを生み出すことに繋がる。また、秘密結社ヒドラが世界各地で暗躍し、アベンジャーズの本部である国際機関シールドの崩壊といった舞台設定は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」から引き継がれている。
 本作はフランケンシュタイン的な作品だと思う。ウルトロンは強い創造主コンプレックスを持っているし、終盤にかけて活躍するもうひとりの「人造人間」であるヴィジョンはソーの雷パワーでエネルギーを得て誕生するなどものすごくフランケンじみている(額の盛り上がりなどもちょっとボリス・カーロフっぽいのでは?)。ウルトロンは人類こそが取り除かれなければならない地球の脅威だとしてその滅亡を目論むが、生命を肯定するヴィジョンはウルトロンを食い止めて人類を救おうとする。これは現代版フランケンシュタインの怪物と言えるのではないだろうか。
 ところでダニー・エルフマンの音楽が素晴らしい。少し大袈裟すぎるくらいのテーマ曲や物悲しいトーンの曲など、彼の音楽とアメコミ映画は非常に相性が良いと思う。ティム・バートン版「バットマン」やサム・ライミ版「スパイダーマン」ですでにDCとマーベル両方のヒーロー映画に名曲をもたらしている彼が、さらに伝説を上書きしたと言える。特に「アベンジャーズ」みたいな作品には大袈裟で壮大な曲が似合う。
 ああ「アントマン」楽しみ。