2016年7月30日

FRAPBOIS×MIZMARU 9月以降の展開


 洋服の図案でコラボレーションさせていただいているFRAPBOISの新作展示会にお邪魔してきました。すでに先行して販売されたTシャツが大変ご好評いただいてますが、写真のようにずらっと新しいコラボ商品も展開していきます。



 今月発売されたのは、FRAPBOIS ZOOでおなじみのクマのキャラクター「ベアチャン」とぼくが個人的に好きな動物(あと恐竜)たちがコラボしたTシャツでしたが、9月は昆虫の絵柄でトレーナーや長袖Tシャツが登場します。「飛び柄でいろいろなやつを描く」というのはとても楽しいです。


 別バージョンではてんとう虫だけ色がついていますが、よく見ると赤いところはモコモコ生地という凝ったつくりに!

 この昆虫柄トレーナーは、すでにZOZOTOWNにて先行予約受付しています。
http://zozo.jp/shop/frapbois/goods/12822579/?did=28824334&rid=267718


  長袖のTシャツは、胸のポケットの上あたりという絶妙な位置に、刺繍ワンポイントです。蝶はポケットから飛び出してるように見えるし、てんとう虫はポケットに飛び込もうとしてるように見えたりするのがおもしろいですね。


 こちらは10月展開予定の犬柄シャツ。普通のブラウスタイプと、裾が長いシャツワンピタイプの二種。小さいですが、ぼくが描いた柄が全て刺繍で再現されています。黄色いのがコーギー、緑色はシェパード、ピンクがプードルで水色がプーリーです。もはや犬無しでは生きられなくなったぼくですが、今回はかなり犬を描きました。

 ZOZOTOWNにて先行予約受付中です。
 シャツワンピタイプ:


 トレーナーワンピ(左)とニット(右)。どちらもコーギーの柄となっています。


 これも線がニットで再現されていますね。普通のイラストが、こうして布と糸によって置き換えられるのはとてもおもしろいです。


 やはりこういう細かいディティール部分はうれしくなります。
 

 骨タグ付き。


 トレーナーワンピは脇腹にかけて付けられたポケットをコーギーがくぐっています。これは原画がそのままプリントされています。反対側からお尻が出ているのがたまりません。絵柄を描いたときはこんな配置まったく思いもしなかったので、とても新鮮で気に入っています。フードの紐がリボンになってるのも洒落てますね。

 ZOZOTOWNにて先行予約受付中:
http://zozo.jp/shop/frapbois/goods/12824541/?did=28832268&rid=267718

 FRAPBOIS × MIZMARU、ぜひお楽しみください!

2016年7月24日

SPUR映画レビュー第6回『ジャングル・ブック』


 「SPUR」9月号の映画レビュー連載では、ディズニーとジョン・ファヴロー監督最新作『ジャングル・ブック』を紹介しています。主人公の少年モーグリ以外全てCGと宣伝されているくらいそのデジタル映像に見応えがありますが、個人的には1967年のアニメ版がどうアップグレードされているかに注目してしまいます。CGがリアルなのはもう当たり前だからね。その本物同然の存在感ある映像でいかに原作小説や旧アニメ版の世界をおさえているかがポイントだと思います。
黒ヒョウのバギーラにベン・キングズレー、クマのバルーにビル・マーレイ、トラのシア・カーンにイドリス・エルバ、大蛇カーにスカーレット・ヨハンソンと、アイコン的な動物キャラクターたちが豪華キャストによって命を吹き込まれているほか、アニメ版では陽気に歌って踊るオランウータンだったキング・ルーイが、クリストファー・ウォーケンの恐ろしげな顔と声で巨大なギガントピテクスに変貌しているのもおもしろいです。

2016年7月17日

『ブルックリン』感想


 家を出て上京したひとなら「実家に帰省したら食卓でお客さん用の箸を出された」ことやそれに似たような経験はあると思う。都会の忙しい日々に疲れて帰省し、最初の二日くらいは楽しいのだけれど、何日か滞在しているうちに飽きてきて(自転車を20分くらい漕がないと最寄りのコンビニにも行けない)そうこうするうちになににうんざりして地元を飛び出すに至ったのかを改めて思い知り、やがてはまた東京に"帰る"ことに……。本作の物語をそんな経験と比べてしまうとさすがににべもない上にだいぶスケールダウンするのだけれど、その根底には同じものようなものがあると思う。故郷に戻れば確かに安心する。けれど、一度旅立ってしまった身としては、また出ていかなければならないのだ。別の場所に帰るところをつくってしまったのだから。
 アイルランドとニューヨークで、まったく同じ時代に見えないほどの差があり、アイルランドでの描写はややカメラが揺れているようにも感じられたりして、言い知れぬ閉塞感や不安を覚えたりするのだけれど、緑色の調度品ばかりなところは普通にかわいい。雑貨屋のいじわるばあさん(ブリッド・ブレナン)の部屋も緑が多くてかわいいのだ。けれど、シアーシャ・ローナン演じる主人公にとって緑色は懐かしさであると同時に呪いでもあるんだろうな。初めてニューヨークに渡る際に着ていた少々野暮ったく重たそうなグリーンのコートも、都会に染まるにつれて脱皮するかのように脱いでしまう。着ている服の色がキャラクターやそのバックグラウンドを象徴しているという効果は好きだ。『アデル、ブルーは熱い色』('13)を取り上げたときにも登場人物たちの服の色の変化について触れたと思う(該当記事)。
 ドーナル・グリーソンがまた出ている。観るもの観るものに出ている気がする。ジュリー・ウォルターズも出ているのだけれど、『ハリー・ポッター』シリーズのウィーズリー親子が揃ったね。劇中でふたりが顔を合わせることはないけれど。ハリポタで言えばジム・ブロードベントも(スラグホーン先生)。ハリポタ世代なためかアイルランド&イギリス組は見ていて安心する。
 アイルランドものということで、公開中の映画『シング・ストリート』と合わせて観たい。どちらも不況の閉塞感に満ちた故郷から飛び出す話と言えるし(かたや50年代、かたや80年代なのにどちらも同じ時代に見えてしまうのは、それだけ不況が時間を停滞させてしまうということなのだろうか……)。『シング・ストリート』については「SPUR」8月号で紹介中。

 

2016年7月13日

亀のはなし

 近所の何軒かの店の前によく衣装ケースに入った大きな亀が出されていて、日光浴している。犬の散歩中に通りかかると、夢中で地面をスヌープしながら歩いていた犬が、プラスチックのケースの中で大きな黒いものがごっとん、ごっとんと動いているのを見て大変びっくりするものだ。どうしてこうどこもかしこも亀を飼ってるんだろうかと思っていたら、どうやら本家らしい家があって、そこの玄関の前には大きな水槽にアカミミガメが何匹か鎮座しているんだよね。このあいだ通りかかったら、家のご主人と思しきおじさんが、近所のひとに「また六匹生まれてねえ!」とか話していたから、ははん、その調子で周囲に譲ってるんだな。
 しかし、アカミミガメって、要注意外来生物に指定されている曰く付きじゃなかったっけ。子どもの頃は全身緑色でミドリガメなんて呼ばれて、亀としてわかりやすい見た目だから人気らしいのだけれど、大人になると茶色くなるんだ。亀は例によってでかくなるというのもあって、捨てられてしまうんだな。結果的に今では離島を含め日本全土に生息しているらしい。うちの近所でも繁殖しているらしいことがわかったし……。
 亀はクサガメが好きかな。中国生まれの黒くてほっぺに黄色い模様が入ってるやつ。甲羅も丸みをおびていてかわいい。ただ、名前の由来になってる独特の泥臭さにはまいっちゃうけれど。田んぼと川とドブがまざったような匂いがするんだよね。これの子どもはゼニガメと呼ばれている。

トラベリング

 ひとり旅というものをしたことがない。
 まあ、ぼくのような田舎から出てきた人間にとっては、東京の地下鉄にひとりで乗り降りをしてあちこち出かけている状態自体がひとり旅と言えなくもないのだけれど(いや、もっと言えば生家から離れて遠いところで暮しているというこの生活も、長い長いひとり旅と言えるのでは、という青臭いことを思ったり思わなかったり)、もちろんそういうことではなく、ひとりで多少の荷物を持って見知らぬ鉄道を使ったりという、ひとり旅だ。
 思えば今まで旅行と呼べるようなものは親に連れられてのものだったし、今でも妻の誘導で旅行をしているばかりだ。自分で道順を調べて目的地に向かうということを全然していない。まるで子供である。もう大人なんだから、ひとりで遠出をしたっていいではないか。というかできないとおかしい。
 そんならひとつ、この夏にでもどこかひとりで出かけてみようか、と思ったものの、それが、無いんだな。行きたいところが。特に無いんだ。いや、まったくないわけではない。ただ、今行きたいと思わないばかり。だからこそ人に連れられてというきっかけがないと足を運ばないわけだ。それで、いろいろ考えてみたんだけれど、そもそもぼくはあんまり旅行というか出かけるのが好きではないかもしれない。あくまで今の気分だけれどね。なんだか、家の中の方が楽しいのだ。そう言うと、いかにも平成生まれらしい消極的性格だ、なんて上の世代から言われそうだし、ぼく自身も自分の中にある"年長者の目線”(明らかに植え付けられたものだよね)や、他の同い年と一緒にされたくねえ!という反動から、そういう性格はよくないと思ったりもするんだけれど、世代のこととか関係なしに、これは自分自身の好みだから仕方ないよなと思いつつもある。というか、素直になったほうが気分が楽になるということに気づいたんだよね。上で書いたような消極的なのはよくないっていう考え方も、結局は年長者たちが押し付けているものに過ぎない。だいたいさ、「昔の若者」と趣味趣向が変わっているっていうだけでなんでそんなに非難されなきゃいけないわけ?もちろんテレビで取り上げられているような「消極的な若者たち」なんていうイメージは、「昔の若者」だったおじさんたちに、自分たちの世代がマジで最高って思わせて機嫌を取るためのものだってことはわかってるけれどさ。
 話がやや逸れた。だからさ、ぼくは別に旅行とか出かけるのとか、そんなに好きじゃないってことがわかったんだな。でも別に嫌いというわけでもないし、自分の世界を狭めようとも思わない。いや、まあ、狭くたって、充実していればそれで良いと思うけれど。
 ただ、ひとり旅をしてみたいとは思う。これは本当。とにかく涼しいところを目指して気分転換する、それでとりあえずは十分。


2016年7月6日

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ノート:1


 CGアニメによる劇場版『クローン・ウォーズ』('08)を除けば、初のスピンオフ映画となる。ぼくがこれほどまでに『スター・ウォーズ』にのめりこんだのも、もとはと言えば小説やコミックからなるスピンオフ群が、大変奥行きのある拡張世界を形成していたからだ。そこには映画には描かれていない、けれど映画の世界観を補完するたくさんの「背景」があった。映画劇中では通行人に過ぎないエイリアンにも名前と物語があった。それは現実世界と同じだ。道行くひと全てに人生がある。膨大なスピンオフによって築かれたこの小宇宙はそれを再現しているかのようだった。だから、スピンオフを映像で、実写で観せてくれる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は個人的にとても楽しみだ。
 基本的な情報は図に書かれている通り。さらに最新の情報を加えるとすれば、この7月から大掛かりな「撮り直し」が始められたという。ギャレス・エドワーズ監督が今作を「本格的な戦争映画として仕上げたい」と公言していたことから、あまりにも戦争映画過ぎたのでSWらしいユーモアを追加するための再撮影だという噂も。ぼくとしては、せっかくのスピンオフなのだから普段のSWにはないものを観たいので、戦争映画的側面を強くしていても全然構わないのだけれど、バランスとは難しいよな。。。
 今作は『エピソード3:シスの復讐』にてジェダイたちのほとんどが皇帝によって粛清されてしまった後、『エピソード4:新たなる希望』の少し前の時代が舞台。オビ=ワンもヨーダも隠居中だし、新たなる希望であるルークもまだ自分が何者かに気づいてはいないので、ジェダイ不在の世界だ。ジェダイが登場しない初めてのSW映画ということになる。
 ぼくはジェダイの騎士にそこまで魅力を感じられないタイプなので(SWのアイコンとしての存在はもちろん認められる)、普通の人間たちがジェダイ抜きで戦うというコンセプトにはめちゃくちゃ惹かれてしまう。というか、本来銀河系の大半の人々はそうやって生きているわけで、彼らの物語がやっと観られるかと思うとうれしくなる。それにそういう物語があったほうが、シリーズ全体としてジェダイの存在がより神話性を帯びるのではないかなあ。
 メイン・キャラクターや新しいストームトルーパーについてもいろいろ情報が出ているのでまたちょくちょくまとめます。

『ヤング・アダルトU.S.A.』オリジナル・サウンドトラック発売!


 7月4日のアメリカ独立記念日はいかがお過ごしでしたでしょうか。
 昨年DU BOOKSより発売された長谷川町蔵さんと山崎まどかさんの共著『ヤング・アダルト U.S.A.』のオリジナル・サウンドトラックが、本日ユニバーサルミュージックからリリースとなりました。


 書籍のサントラとは、どういうことかと言えば、本書に登場する楽曲が20曲が収録されているのです。本書と同じく著者おふたりの対談形式ライナーもあり、ぼくのイラストもジャケットはじめあちこちに使われております。ちなみにCDのジャケットに絵が使われたのは初めてです。


 なんと盤面にも使われています。黄色いディスク、めちゃくちゃ良いですね。


 この夏のBGMはYAUSAサントラで決まり!


2016年7月1日

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』監督&キャスト来日会見


 とても緊張したけれどちゃんと質問できました。ジェフ博士、みんなをおもしろがらせようとずっとおどけていて、良い人そうだった(リアムの太もも触ってた)。今作のエイリアンについて説明してくれたけれど、彼自身クリーチャーに縁があるよね。クリーチャー博士だね。
 ちなみにハエ男ハエ男書いたけれど、彼の役で一番好きなのは『グランド・ブダペスト・ホテル』の弁護士コヴァックスだな。愛猫を目の前で殺された上に手の指もがれちゃう不憫なキャラクター。コヴァックスの事務所の机の上の書類の山はたまらん。
もともとエメリッヒ監督は『インデペンデンス・デイ』('96)の続編については、ひとから、作らないの?と聞かれるたびに作らん作らんと言ってたらしいのだけれど、『2012』('09)を撮ったときに映像技術の進歩を目の当たりして、これなら作ってもいいかも。。。と思ったのだそう。今回の『〜リサージェンス』の着想は「今度はエイリアンたちの巨大な母船が直にやってきたらどうなるだろう、それだけ巨大なら船自体にも重力があるのでは?」という考えにあるそう。アジア大陸を吸い上げてヨーロッパに落っことしたら、というとんでもなくデストロイヤーなことを思いついたとか。。。
 それにしても男性陣みんな同じような茶色い靴だったけれど、流行ってるのかな。監督とマイカ、後ろ姿でごめんなさい。


 東京上空に宇宙船が!
窓に映した映像もよく出来ているのだけれど、音も迫力があって、床が振動していたので高所恐怖症のぼく(監督もそうらしい)としてはかなりおっかなかった。展望デッキフロア350では7月31日まで特別映像が流れているそう。


 というかぼく、これが初スカイツリーだったんだな。東京タワーがめちゃくちゃ怖かったので(江ノ島の展望台ですら怖かったくらいだ)、スカイツリーなんて絶対無理だと思っていたのだけれど、これだけ高いと対抗する高さのものがほかにないので、外の景色が平面に見えてきて、ほら、飛行機乗っているときと同じ感じ?高いところっていうレベルじゃ、ないんだな。だから案外平気だった(夜だったというのもあると思うけれど)。

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日より公開。