2018年4月23日

映画サイト「CINEMORE」での新連載のお知らせ

 

 まずはウェブでの新連載のお知らせです。映画サイト「CINEMORE」にて、連載「川原瑞丸のCINEMONOLOGUE」が始まりました。

 「CINEMORE」はうんちくという切り口で映画を掘り下げていくサイトです。新連載ではイラストを交えて独白のようにお気に入りの映画について語っていこうということで、「CINEMONOLOGUE」というタイトルにしました。

 第1回はアカデミー監督賞受賞も記憶に新しいギレルモ・デル・トロ監督と、『ハリー・ポッター』シリーズとの意外な関係についてです。
 https://cinemore.jp/jp/news-feature/254/article_p1.html

 近年の作品に限らず、往年の作品など、いろいろ語っていきたいと思います。「SPUR」の連載や、このブログでの映画記事と合わせてお読みいただければと思います。

営業報告




 「飛ぶ教室」2018年春号(光村図書)では、ひこ・田中さんの短編への挿絵を描かせていただきました。教室の絵は大変ということがわかりました。



 これはまだ少し先ですが、6月に立東舎より刊行される「村上春樹の100曲」の装画を描かせていただきました。小説に登場する音楽について読み解く解説書です。お楽しみに!



 犬向けノミ・マダニ駆除薬「クレデリオ錠」(Elanco)の広告イラストを描かせていただきました。ペット関連の仕事ができるのはうれしいです。モンスター風のダニが怖すぎる気もしますが、犬の耳の内側にびっしりダニが食らいついた写真を見たときの恐ろしさと不快感を考えると、これでも足りないくらいでしょう……。




 「SPUR」2018年6月号(集英社)「銀幕リポート」第27回では、ルカ・グァダニーノ監督、ティモシー・シャラメ&アーミー・ハマー主演作『君の名前で僕を呼んで』を紹介しています。




 「婦人公論」2018/5/8号(中央公論社)のジェーン・スーさん連載「スーダラ外伝」第26回挿絵を描かせていただいております。




 「小説NON」2018年5月号(祥伝社)では、原宏一さんの連作への挿絵を描かせていただいております。


2018年4月16日

『スリー・ビルボード』(2017)


 どこか行き詰まってしまったような田舎町、それでも生きるしかないのだということを見せつけてくる登場人物たちは、みんな熱い。主役の三人は言うまでもないけど、脇をかためるピーター・ディンクレイジやルーカス・ヘッジズ、窓から落とされてとんでもない目にあってしまうケイレブ・ランドリー・ジョーンズまでもがどこか清々しい感じがする。

 ルーカス・ヘッジズの役どころに既視感があるのはもちろん『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。難儀な長男役のイメージがついてきたけど、メジャー・デビュー作は『ムーンライズ・キングダム』で、バイクにまたがって主人公を執拗に追い回していたあの意地悪な少年である。サムとスージーのロマンチックな逃避行を邪魔するもスージーのハサミで傷つけられ、後半は松葉杖ついてまで憎まれ役を続けるあいつだ。
 『マンチェスター〜』ではそのスージー役だったカーラ・ヘイワードがルーカスの彼女役なのだからおもしろい。そして、『ムーンライズ〜』でそのスージーの母親役だったのが、本作『スリー・ビルボード』の主役フランシス・マクドーマンドなのである。『ムーンライズ〜』で刺され、『マンチェスター〜』では刺された女の子と恋仲に、本作で今度はその子の母親と親子になっているというわけ。難儀である。

 それにしても小さい町というのは本当に誰も彼も知り合いで、噂などが広まっていくのが本当に早いなあ。警察署長が癌である、という全く公言されていないことでもみんな知っているくらいだから、大きな看板3枚に貼り出された言葉はさぞ強烈だろう。そこに書かれている内容以上に、その情報の強さもまた住人たちにショックを与えたんじゃないかな。不満や批判を具体的な言葉で目に見えるところに貼り出す、というのは、目に見えない形で情報が行き交い、周知の事実を口には出すことが憚られている小さな町では、かなりの暴挙なのかもしれない。

 ショックと言えば、歯医者のシーンが地味に怖い。このあいだから歯医者に通っているので、どうしてもあのシーンを思い出してしまう。まあ、被害を受けるのは歯医者の方なのだが。

2018年4月6日

最近あったこと、思ったこと

 ようやく4月である。怒涛の3月だった。とにかくすごかった。平日がほとんど全部締め切りのような感じだった。
 忙しいと、余計なことを考えずに済むし(とは言えなにかしら思い悩んだりはするのだが)、好きなことやりたいことも、限られた時間の中でかえって集中して取り組めたりするので、いい。ただ、もう少しやり方を変えたほうがいいかもしれない、と思ったところがいくつか出てきた。仕事の進め方というのは人それぞれ、必要に迫られて出来上がっていくものだなあ。



 春に向けて買ったもの。マリメッコのショルダーバッグ、ベルトが磁石でくっつく「2015年」みたいなナイキ。ここ何年かはスニーカーはナイキかヴァンズである。久しぶりにコンバースも履きたいが、犬の散歩が習慣になったため脱ぎ履きが楽な靴を選ぶようになってしまった。


 留め金のマグネットがかちゃりとくっつく音もいいし、黄色いところも最高だ。ただ、生地が薄めなのですれて破れてしまわないかが心配。犬の散歩には使わないな。
 バッグの方は、これくらいの大きさのものが無かったから助かる。これまで仕事向けの鞄が数種あるだけで、遊び用のものがなかった。ぼくは財布が大きめだし、出かけるときはなにかしら本や筆記具が欲しいので、手ぶらで遊びに行くということができない。仕事の荷物以下、手ぶら以上の鞄が欲しかったのだ。たとえば、ディズニーランドに行くときにこういうのが必要になる。アトラクションに乗るとき、いちいちバックパックを下ろして前に抱えて乗るのは非常に億劫だ。ましてやポップコーンの容れ物とかも持っているのだから、鞄は小さい方がいい。以前、リュックを背負った上にポップコーンバケツも下げてタワー・オブ・テラーに乗ったときはとても邪魔くさかった。邪魔っけすぎてうまく手すりをつかめないほどで、あのアトラクションはなんと身体が座席に固定されたりしないので(!)手すりにつかまっていないともう魂がタワーの上の方に取り残されてしまいそうになる。だから小さめのバッグが必要。



 恥をしのんで言うけど、ぼくは今まで『スター・ウォーズ』のソフトを全作揃えたことがなかった。子供の頃、シリーズにはまり出したときはテレビ放映の録画VHSを観ていて、『クローンの攻撃』や『シスの復讐』などリアルタイムで公開された作品だけDVDを買っていた。残りの4作は全て放映版の録画を観ていたというのも、今思えばすごい。

 このたび6部作ブルーレイボックスを買って、とりあえず全作流してみて思ったのは、やはり全部手元にあるといいな、ということと、6作で完結しているのもちょうどよかったなというところ。綺麗に環が出来ている。もちろん新シリーズも好きだけど。

 それにしてもジャケットの絵がいまひとつ。ディスクにもキャラの顔が刷ってあるんだけど、それもなんだか変な組み合わせで、アートそのものもあまりよくない。思えばDVDのジャケットもなんか変だったよね。公式なのに何故かコラ画像みたいな。劇場用ポスターとも違う微妙なグラフィックだった。

 普通の映画みたいに、劇場用ポスターで通せばいいんじゃないかとも思うけど、このポスターというのも実はあんまり統一感がない。プリクエル3部作と旧3部作特別篇は同じひとが同じように描いているのでまだ一貫性があるけど、旧3部作を劇場用ポスターで合わせると結構バラバラな印象。旧3部作はそれぞれタイトルのロゴも結構違うのも気になる(昔は1本ずつの映画として確立されている感じだったのだろうし、ロゴ自体はかっこいいんだけど)。いや、そんなこと言うと今やってるシリーズも含め全シリーズでロゴはバラバラなんだけど。エピソード9が公開されたら、また9部作ボックスが出るだろうから、そのときはジャケットやロゴのデザインを綺麗に統一してほしいなあ。もっと言うとエピソードの番号もつけるのかつけないのかはっきりさせたい。まあ、バラバラでゴチャゴチャなところもSWらしいと言えばらしいのだが。あまりなんでも統一感、一貫性を持たせても、かえってつまらなくなるかもしれないし。
 
 春からは、もう少し真面目にSWのことを考えていきたい。今まで不真面目だったのかというとそういうわけでもないのだが。というか真面目も不真面目もないんだけど。とりあえず邪念を捨てて、初心に帰ってもっとフラットに、ピュアにSWを楽しみたいと思った。
 たとえば知識のリセット。って、一度知ってしまっている以上難しいけれど、知識を重視しないことで、自分は別にそこまで知らない、という気分にはなれる。自分には結構知識がある、そう思うだけでいろいろな不満が出てきてしまう。知識をそこまで重視しない。そもそもそれが知識なのかどうかも怪しい。そういうふうに切り替えた途端に視界がひらけたような気がしたのだった。
 とりあえず、映画を観て、絵を描いて、おもちゃで遊びたい。


 半蔵門で試写があったあと、なんとなくそのまま神保町に行ってみた。しばらく行ってなかったけど、別に大して変わりはなかった。ただ、たぶんここは本屋だったよなという場所が飲食店に変わってた。うちの近所でも古本屋が潰れて、跡地に店員の野太い大声が飛び交う感じの居酒屋が出来たときも、結構ショックだったけど、神保町でさえも同じようなことが起こるとは。
 それにしてもあの手の居酒屋というのは全部同じに見えておもしろくない。もうちょっと違いがあればいいんだけど。あと、あまりにも飲食店だらけだと歩いているだけで胸がいっぱいになったりする。
 初めて訪れた商店街などで、ここにはなんでもあるな、と思っても、よく見たら書店が一軒もない、なんてことも結構ある。本屋が減っている、ひとが本を読まない、などとイメージだけでやたらと悲観的になるのも嫌だけどね。今度住むところにはちゃんと書店があるといいな。

2018年4月5日

Pen+『みんなのスヌーピー』


 2016年のスヌーピー特集号が増補決定版として登場。当時描いたイラスト記事も再掲載されています。この機会に改めてご覧いただければ。




 それまでキャラクターの名前とアニメで観たストーリーくらいしか知らなかった「ピーナッツ」に興味を持つきっかけとなった仕事でもありました。また自分でなにか描いてみようかな。
 増補版なので、新しい記事も満載で非常に読み応えがあります。手元に置きたい一冊です。

営業報告




 アエラムック「HAKUTO」(朝日新聞出版・非売品)にイラストカット描かせていただいております。月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加予定だった日本代表HAKUTOのミッション内容がイラストで解説されています。珍しくリアル宇宙の仕事でした。
 『スター・ウォーズ』の劇場パンフレットのような雰囲気でかっこいい本です。



 「映画ナタリー」3周年記念ページのヘッダー・イラストを描かせていただきました。この3年間で印象的な映画のイメージを詰め込みました。あなたの印象的な作品はなんでしょう。





 「SPUR」(集英社)2018年5月号の「銀幕リポート」第26回ではトッド・ヘインズ監督最新作『ワンダーストラック』を紹介させていただきました。前号の『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き手話への興味がわく作品。声高な世の中、物言わぬヒロインの魅力が際立つのかもしれない。




 「婦人公論」(中央公論社)2018/4/10号ではジェーン・スーさん連載「スーダラ外伝」第25回の挿絵。3コマ風。




 「小説NON」(祥伝社)2018年4月号では先月に引き続き原宏一さんの連作に挿絵を描いています。